私スタイルのジュエリー

《blog》「PARIS オートクチュール~世界に1つだけの服」展2016.04.22

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現在 丸の内の三菱一号館美術館にて開催中の「PARISオートクチュール~世界に1つだけの服」展を訪れました。本展覧会はパリ・モードの殿堂 ― ガリエラ宮 パリ市立モード美術館館長 オリヴィエ・サイヤール氏監修のもと、2013年にパリ市庁舎で開催され 好評を博した展覧会を当館に合わせ再構成されたものです。Haute Couture-「高級仕立て」の概念は19世紀末期にイギリス出身のウォルトによって考案されましたが、ここではオートクチュールの幕開けから現代にいたるまで、10年ごとに時代を区切って、貴重なコレクションであるドレス70着に小物 イラスト 写真など計130点が展示されています。

特定の顧客のためにだけ作られた特別な服は その時代を反映するデザインと刺繍 羽細工といった世界最高といえる職人の手仕事が一体となって製作されました。単にファッションという観点に留まらず 美術工芸品としての価値も高いドレスの数々は、時代やテーマ毎に各部屋に展示されているので ゆったりと自分のペースで鑑賞することができます。

ほんの一部ですが、うっとりとする展示の中から唯一 撮影が許されている「第3章『贅沢なエレガンス』1930年代」の部屋のから数点をご紹介したます。

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手前の青いドレスはジャンポールゴルチエの「青い鳥」(2006年)

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左側はシャネル(1930年頃) 右側はマドレーヌ・ヴィオネ(1932年)

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左側はマドレーヌ・ヴィオネのイヴニングコート(1934年) 右側はアズディン・アライア(2014年)

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ジャンヌランバン「美しい鳥」(1928年)。ラインストーン・パール・ビーズの刺繍が施されたランバンのドレスはジュエリーに匹敵する美しさです。

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エルザスキャパレリ イヴニンググローブ「爪」(1936年)。スエードに金属の爪を付けたグローブは「ショッキングピンクを発明した女王」として有名なスキャパレリならではの今見ても斬新です。

こちらの1930年代の部屋にはゴルチエ、アライアといった現代も活躍するデザイナーのドレスが一緒に展示されています。それらは彼らがいかにこの時代のデザイナーの作品に共感し、そこからインスピレーションを得て 情熱を持って製作したかの証しとなっています。 他の部屋でもこうした現代のデザイナーの作品が見られますが、そこには時代を超えて脈々と受け継がれていく服作りの魂が強く表れていて、「オートクチュール」の歴史の重みを再認識するとともに、これらが大切な文化遺産であることを強く感じさせてくれます。

通路を進んで2つ先は、1950年代 ディオールのニュールックの影響を受けたカクテルドレスやテーラードスーツの部屋。ここではぐっと身近に感じられる作品が多くなっています。又 本展ではイラストや写真などの貴重な資料も展示されていますが、当時「ヴォーグ」誌などに掲載されたヘンリー・クラークのファッション写真は個人的にも大好きな世界。そこに登場する女性たちは皆 ドレスを着せられたお人形のようなモデルではなく内面的な物が溢れ出る美しさを持った女性達。それまでの肖像画の世界からリアルな女性像が取り上げられるようになった時代ともいえるでしょう。

ほんの一部のご紹介となってしまいましたが、美術館の建物も必見に値します。こちらは1894(明治27)年、開国間もない日本政府が招聘した英国人建築家ジョサイア・コンドルに設計を依頼して三菱が建設した物で(現在は復刻したもの)、19世紀後半の英国で流行したクイーン・アン様式が用いられており、部屋と部屋をつなぐ廊下からは中庭が見下ろせ、しばし眼を休めることができます。併設のカフェは元は銀行営業部のあった場所で、鑑賞後の一服にはお勧めです。(ただしお昼時は大変な混雑で30~40分待ちということもあります)

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まだご覧になってない方、5月22日まで開催しているので是非いらしてください。詳しい内要や混雑状況などは下記の公式HPをご参照ください。

 


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